建設業

対象会社は、全国的に事業を展開する建設業である。しかし、不採算工事の受注から資金繰りが悪化し、金融機関からの融資継続が難しくなっていた。

民事再生等の法的整理では、取引業者に負担を強いることとなり、破産に移行せざるを得ないという状況に陥っていた。
そこでスポンサー企業を付けることにより会社存続の可能性を模索することとなった。スポンサー企業は、対象企業の従業員が高い技術を有していることに魅力を感じ、金融機関債権者が一定の債権を放棄することを前提に対象会社に出資することを決定した。金融機関は法的整理に比較すれば回収率が高められることを理解し、債権放棄に応じた。